バイオハクリREとは

バイオハクリREの製品特徴

製品の原材料に塩素系有機溶剤(ジクロロメタン)を使用しておりません。

・従来の塗膜はく離剤に多く採用されている塩素系有機溶剤(ジクロロメタン/塩化メチレン)を使用しておりません。
・皮膚への刺激性がほとんど無く、低毒性で生分解性があります。(製品単体)
・中性ですのでコンクリート面、モルタル面、金属面への影響が少ない。

製品は消防法上 指定可燃物です。

バイオハクリRE塗付後、有効成分が既存塗膜の深部まで浸透し、軟化湿潤状態になります。軟化膨潤状態となった塗膜は手工具により湿潤シート状態で、はく離除去回収することが可能です。(手工具:刃付スクレーパー、皮スキなど)

作業環境の保全に優れます。

・塗膜はく離作業時の浮遊有害物質、騒音発生の抑制。
・塗膜中の含有物質(鉛・クロム・タール・PCBなど)飛散拡散の低減および回収効率の向上。
・塗付後の塗膜はく離作業可能時間は2日~3日保持可能。(塗付量、気象条件により異なります)

バイオハクリREの使用用途

1. 外装仕上塗材の除去。
2. 有機質仕上塗材(外装薄膜塗材E、防止形外装薄膜塗材E、複層塗材E、複層塗材RE、防水形複層塗材E、外装塗厚塗材E)および有機質系塗料を素地(コンクリート、モルタル、スレートなど)からの除去。
3. 内装仕上塗材の除去。(エマルション塗料、水性塗料など)
4. 浴室内壁塗膜の除去。(塩化ビニル樹脂塗料など)
5. Pタイルの接着剤の除去。
6. 既存塗膜に含有する有害物の除去。(アスベスト、鉛、クロム含有塗膜、など)

バイオハクリREの塗膜への浸透イメージ図

バイオハクリREの塗膜への浸透イメージ図

従来型塗膜はく離剤との比較

バイオハクリRE
(外装用 / 溶剤系)
バイオハクリAQ
(外装・内装用 / 水系)
従来の塗膜はく離剤
組成 主成分 アルコール系有機溶剤 アルコール系有機溶剤 / 水 塩素 / ジクロロメタン
PH 中性 中性 中性
法令 PRTR法* 非該当 非該当 第1種指定化学物質
REACH規則* SVHC*高懸念物質 非該当 非該当 非該当
REACH規則* 禁止・制限物質付属書 非該当 非該当 ジクロロメタン
消防法 指定可燃物 非危険物 非危険物
有機溶剤中毒予防規則 非該当 非該当 第2種有機溶剤
産業有機溶剤中毒予防規則 産業廃棄物 産業廃棄物 特別管理産業廃棄物
人体影響 皮膚への刺激 ほとんどない ほとんどない 強い刺激がある
作業性 塗膜への刺激 湿潤シート状態 湿潤シート状態 溶解・半液体状態
塗膜廃棄物の回収・集積性 良い 良い 悪い
臭気 低臭 低臭 強い刺激臭

PPTR法:経済産業省 化学物質排出管理促進法

REACH規則:欧州連合 化学物質とその安全な使用・取扱・用途に関する法律

SVHC:第1次〜第15次候補物質(2016年5月現在)

はく離メカニズムの違い

はく離メカニズムの違い

山一化学工業は環境境配慮型アルコール系
塗膜はく離剤のパイオニアです。

弊社は、1997年(平成9年)に環境境配慮型アルコール系塗膜はく離剤「バイオハクリシリーズ」を発売以降、
これまでに、社会資本(建築構造物、鋼道路橋、鋼構造物、自動車、鉄道車両など)の維持保全に広く採用されてきました。
近年、環境や人への安全について、さらに影響の少ない製品の要望があります。